リンゴ病(伝染性紅斑)が流行しています
[2015.05.07]
先月中旬より、リンゴ病(伝染性紅斑)の方が多く来院されています。
リンゴ病とは、幼稚園(保育園)や小学校で多く見られる感染症の一種です。
特徴は、赤いほっぺと手足や体に現れるレース様の赤い模様です。
感染力はそれほど強くないのですが、幼稚園(保育園)や小学校など、接触機会の多い場所だと、
集団感染が起こることもあります。
なお、赤いほっぺやレース様の発疹などの症状が出た時期には、すでに感染力は失われています。
これらの症状が出る前に鼻汁や咳、発熱(微熱程度)などの症状が現れることが多いのですが、
この時期に最も感染力が強くなります。
感染は飛沫感染ですので、手洗いうがいやマスクの着用で予防できます。
所属する集団内でリンゴ病の流行が見られたら、上記の方法で予防しましょう。
また、妊娠中の方がリンゴ病にかかると、胎児へ感染し、影響を与える場合があります。
特に、妊娠初期の方は、胎児への影響が大きくなると言われていますので、
兄弟が所属する集団でリンゴ病が流行している時には、マスク着用を心がけ、予防に努めましょう。